
KG+2024 荻野NAO之作品No.4
¥314,500 税込
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作品概要
KG+2024「KYOTOGRAPHIE Team Photographers’ Exhibition」出展作品「荻野NAO之作品No.4」
作品紹介
荻野NAO之『10年の虚独』
『孤独は山にはなく、街にある。一人の人間にあるのではなく、大勢の人間の「間」にある』(哲学者 三木清)
震災後100日弱の東北を訪れた際、畏怖の念には直面しても、孤独には出会わなかった。人々の想いや失われたものの気配、巨大地震や大津波の非現実的で廃術的な気色が消えずに山とつながっていた。
震災後10年強の東北を再び訪れた際、今度はところどころの防潮堤の陰に得体のしれないコドクを感じた。三木のいう街はそこに無いのに…防潮堤が守る「虚(うろ)の街」から『虚独(こどく)』とでも名付けるよりほかないコドクがにじみ虚付(うろつ)いていた。
そのころ世界中ではコロナ禍が人間の「間」に押し寄せた。人々は街中にアクリル板の飛沫防止壁を設置し、街の中にいながら街を虚(うろ)にして3密を避けようとした。
廃術的リアリズムの作家ガルシア·マルケスは小説『百年の孤独』で、物語の中の物語として蛋気楼の街マコンドを描いている。マコンドにジプシーがもたらした何枚もの羊皮紙には、マコンドの100年の栄枯盛衰の運命が全て予言として書きシルされていた。孤独をかかえた街のある者が夢中になってその全ての予言を解読してしまうと、ある者自身が生きている街が“消えることは明らかだった"。
『虚独(こどく)』は、ある者に全ての予言を解読されて消えた街の残り香なのだろうか …?
それともある者にこれから書きシルされることを待っている予言があらわす街の予兆なのだろうか …?
技法:UVプリント
印刷媒体:アクリル板
サイズ:縦329mm、幅483mm、背面3mm
注意事項:アクリル板の四隅に穴が開いています。こちらの作品を海外発送にてご希望の方はお問い合わせフォームまでご相談ください。
エディション:3点
作家紹介
東京生まれ、メキシコ育ち、京都在住。以下の3つのArtsを和合するアーティスト
・Visual Based Arts (写真ベース)
・Martial Arts (合氣道、弓術)
・Liberal Arts (国際教養科目レクチャラー、ファシリテーター)
展示情報
KG+2024「KYOTOGRAPHIE Team Photographers’ Exhibition」
共催:株式会社サンエムカラー、KYOTOGRAPHIE
会場: TIME'S(京都市中京区三条通河原町東入中島町92)
開催期間:2024年4月13日(土)~5月12日(日)
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